最近、ますます御朱印集めが大人気!
しかし、ブームに伴って、せっかくお寺や神社を訪れるのに、御朱印だけもらったり参拝のマナーが間違っていたりと、残念な人も^^;
せっかくお寺や神社に行くのですから、御朱印と一緒にご利益もいただいて帰りたいですよね。
そこで、お寺で御朱印をいただく際の参拝のマナーを都内にあるお寺の方に聞いてきました。
参拝時の服装や時間、数珠などの疑問と正しい参拝方法についてご紹介します。
正しいお寺参拝方法
お寺の参拝方法について教えてください。
では、わかりやすいように、番号順にしてご案内しますね。
①山門をくぐって入る
多くのお寺には、山門があります。こちらが玄関になりますので、一礼をしてから入りましょう。
②手と口を清める
大抵のお寺さんでは、入り口から本殿までの間に手水舎(「ちょうずや」、または「てみずや」、と読みます)があります。
こちらで、手と口を清めます。作法は神社さんと同じです。
- 1)右手で柄杓を持って左手を洗います。
- 2)柄杓を左手に持ち替えて、右手を洗います。
- 3)再び柄杓を右手に持ち替えたら、左手に水を注ぎ、口を清めます。柄杓に口をつけるのはマナー違反です。
- 4)最後に左手をもう一度すすぎ、柄杓を立てて残った水で柄杓の柄を洗います。
③燈明と献香について
こちらもお寺さんによりますが、蝋燭台と線香台がある場合は、どちらもあげた方が良いですね。
持参される方もいらっしゃいますが、お掃除の兼ね合いで、ご用意している物を使っていただく方が助かります。
④本堂に参拝
お寺の中の、メインのお堂が本堂です。本殿、という呼び方をされているところもあります。
参拝方法は各お寺さんで異なる場合もありますが、一般的な方法をご紹介しますね。
まずはお賽銭を入れます。
投げ入れるのは失礼にあたりますので、静かに入れて下さい。
続いて、鰐口を(紐がついている鐘のようなものの)を鳴らします。
そして、仏様に一礼してから、静かに手を合わせます。
神社さんではないので、柏手は打たないでくださいね。お祈りが終わったら、最後に、もう一度頭を下げます。
⑤他のお堂を参拝
境内に他のお堂がある時は、そちらも参拝します。
順番をよく聞かれますが、本堂だけは最初に参拝したらあとは基本的に好きな順で回っていただいて結構です。
ただし、お寺によっては参拝順が決まっているところもありますので、その場合は順序に従ってください。
⑥御朱印をいただく
御朱印は、少なくとも本堂へのお参りが終わってから依頼をして下さい。
よく御朱印帳をあずけてから参拝をされる方がいらっしゃいますが、御朱印は「参拝の記念」として差し上げているものです。
元々は納経の印でしたので、納経を持参していただいても、もちろんかまいませんよ。
⑦山門から帰る
お帰りの際も、玄関である山門から出て下さい。その際は、振り返って一礼をすることも忘れずに。
お寺を参拝するときのマナーについても聞いてみました。
服装について教えて下さい。
お参りだけでしたら、正装をしていらっしゃる必要はありません。
ただ、露出の多い恰好や、カジュアルすぎるものは避けた方が無難です。
お問い合わせいただいた際には、ホテルのロビーで違和感のない服装でしたら大丈夫、とお答えしています。
お数珠は持参した方が良いですか。
お持ちになられた方が良いですね。
最近ではブレスレットタイプの数珠をされている方も多いですが、それでも十分です。
おすすめの参拝時間はありますか。
門の開閉があるお寺でしたら、時間内ならお参りいただいて結構です。
ただ、私は午前中、できれば朝早い時間をおすすめしております。
多くのお寺では朝一番に作務が行われ、境内が掃き清められます。
つまり、朝が最も清い時間になります。
逆に夕方以降は、特にお墓が併設されているお寺は、なるべく避けた方が良いですね。
お賽銭はいくらくらいが良いのでしょうか。
これはもうお気持ちなので、ご自身のお好きな金額で結構です。
5円が縁起がいいという方もいれば、10円や500円は縁起が悪いという方もいます。
しかし、それはもうご本人次第なので、いくらを入れて下さい、とも申しておりません。
また、金額が多い方が良いということもありません。
むしろ、外に置かれている賽銭箱では、紙のお金を入れると雨などで汚れてしまう場合もあります。
お札の場合は窓口に申し出ていただいて、お布施としてお渡しいただいた方が、お寺としても助かりますね。
お布施がしたい時はどうしたらよいですか。
窓口でその旨をお申し出いただければ、お断りされるお寺さんはほとんどいないと思います。
現金をそのまま出されても問題はありませんが、あらかじめ包んでおくのがスマートですね。
正式には奉書紙で包むのですが、白い封筒でも十分です。
法要に対するお布施でないのなら、コンビニなどでも手に入る赤い水引のついた祝儀袋でもかまいません(法要の際は、黄色か黒を用います)。
境内の鐘は鳴らしてはいけないのでしょうか。
はい、鐘は勝手についていいものではありません。
大抵お寺にある鐘は、時を知らせるためのものです。
今でも、専門僧堂というお坊さんが修行をしているお寺さんでは、鐘を時報に使っています。
供養のためにつくところもありますが、許可がない限り、触らないようにしてくださいね。
今回は、お寺での御朱印をいただく際の参拝マナーを教えていただきました。ありがとうございました。
まとめ
お寺の方に御朱印を頂く際のお寺のマナーについて聞いてみました。
ご協力いただきました方々、ありがとうございました。
さいごに簡単ではありますが、まとめさせていただきます。
ご参考になれば幸いです。