神社で御朱印をいただく際のお参りの仕方について、都内の神社さんでお話を伺ってきました。
参拝する時間やお賽銭の決まりなどがあるのかなど気になるところを聞いてみました。
まず、お参りの仕方のお辞儀についてご紹介いたします。
神社のお参りの仕方
神社のお参りの仕方を教えて下さい。
はい、お参りの前に覚えておきたいのが、神道においてのお辞儀です。
お辞儀の仕方
深さによって3種類のお辞儀があります。
それぞれ
- 拝(はい):最も深いお辞儀で、90度曲げる
- 深揖(しんゆう) :深い会釈、45度曲げる
- 小揖(しょうゆう):軽い会釈、15度ほど頭を傾げる
となります。
参拝方法にも出てきますので、覚えておいてください。
神社の参拝方法
それでは、お寺さん同様、神社も順番にご案内します。
①参道の端を通り、鳥居から入ります。
参道の中央は「正中」と申しまして、神様の通り道になります。
左右どちらかり端をお通りください。
鳥居をくぐる際は、「お邪魔します」という気持ちを込めて小揖をし、中央から外側の足から入ります。
②手水舎で清める
鳥居をくぐりましたら、拝殿へ向かう前に、小揖をしながら手と口を清めましょう。
お寺さんでもご案内しましたが、作法は同じです。
柄杓で左手を洗う⇒右手を洗う⇒左手に水を受けて、口を漱ぐ(直付けは不可) ⇒柄杓を立てて、柄を清める
③拝殿または本殿に参拝する
拝殿に進まれましたら、まずはお賽銭を入れます。
参りましたという印になりますので、硬貨を入れるのがよろしいですね。手のひらにのせて、静かに落とすようにいれましょう。
鈴を鳴らしたら、「二拝、二拍、一拝」でお参りします。
最も深いお辞儀である拝を2回行い、2度拍手を打ちます。この時、右手を関節1つ分下げるとよろしいですね。
ご祈念が終わりましたら、もう一度、拝をします。
ご祈念される際は、どこの誰が来たかをお伝えするために、ご自身のご住所とお名前、生年月日をお伝えします。
これは一般的なお参りの仕方です。
例えば、出雲系の神社さんでは、二拍ではなく四拍となります。正しいお参りの方法は、各神社さんに従ってください。
④摂社を参拝する
神社には、摂社や小さなお社がある場合がほとんどです。こちらも同じマナーで参拝しましょう。
⑤御朱印をいただく
参拝が終わったら、御朱印をいただきましょう。
御朱印はただの記念ではなく、神様の分身です。いただいたら、大切になさってください。
次は、神社を参拝するときのマナーについても聞いてみました。
服装にマナーはありますか?
参拝のみでしたら、特にありません。
ご祈祷をなさる場合でしたら、神前に参られるわけですから、正装をおすすめいたします。
参拝に適した時間は、何時頃ですか?
参拝する時間として、最も良いのは朝です。
神社の中でも朝は特に気がいい時間ですし、人が少ないのでおすすめです。
逆に夕方は「逢魔が時」と申しまして、古くは魔物が出る時間と言われていました。
そのような時間には、神社への参拝も避けた方がいいですね。
喪中は訪れてはいけないのでしょうか。
亡くなられた方がどれくらい近い方かにもよりますが、少なくとも忌中である49日の間は避けた方が無難です。
お賽銭に決まりはありますか。
特に決まりはございません。
ご自身にとって無理のない金額を入れていただくのがよろしいですね。
迷われている方には、白いお金(1円、50円、100円、500円)をおすすめしております。
元々神様にお供えしていたのが白いお米でしたので、白いお金を入れるのがよろしいと思いますよ。
それと、よくお賽銭箱にお金を投げ入れている方がいらっしゃいますが、あれはよろしくありません。
お賽銭は静かに入れて下さい。
初穂料と玉串料の違いを教えてください。
どちらも神様にお供えするものからきているものです。
元々、初穂はその年の最初にとれたお米のこと。
玉串は御榊に紙垂をつけたもので、お米や野菜、魚などのお供え物に添えたものです。
初穂料と玉串料は、それらの代わりにお金をお納めしますよ、という意味になります。
初穂料は豊作の感謝を伝えたところからきておりますので、忌み事以外のどんな場面でもお使いいただけます。
玉串料は、お供えするものになりますので、忌み事も含めてお使いいただけます。
今回は、神社での御朱印をいただく際の参拝マナーを教えていただきました。ありがとうございました。
まとめ
神社の方に御朱印を頂く際のマナーについてお聞きしました。
ご協力いただきました方々、ありがとうございました。
さいごに簡単ではありますが、まとめさせていただきます。
お辞儀の仕方は、深さによって3種類あります。
- 拝(はい):最も深いお辞儀で、90度曲げる
- 深揖(しんゆう) :深い会釈、45度曲げる
- 小揖(しょうゆう):軽い会釈、15度ほど頭を傾げる
ご参拝のマナーは
- お賽銭は硬貨で手のひらから静かに落とすように入れる。
- ご祈念される時は、ご自身のご住所とお名前、生年月日をお伝えする。
- 一般的には、「二拝、二拍、一拝」。
- 出雲系の神社では、二拍ではなく四拍などと、その神社に従う。
- 参拝のみは服装に決まりはないが、祈祷するときは正装。
- 朝の参拝がおすすめ。
- 一般的に忌中である49日の間は避けた方が無難。
- お賽銭は白いお金(1円、50円、100円、500円)がおすすめ。
- 初穂料と玉串料は、それぞれ神様にお米や野菜、魚などのお供えの代わりの意味。
ご参考になれば幸いです。