御朱印の旅で外せないのが、「巡礼」です。
最も有名なのは、四国八十八か所。他にも、西国や坂東、秩父など、全国にはたくさんの巡礼があります。
でも、一度にたくさんのお寺を周るのは、なかなか難しいですよね。
そこでおすすめなのが、鎌倉五山巡りです。
その名の通り、鎌倉にある5つのお寺を巡るのですが、1日で周れるので初めての方にもおすすめです。
ステキな鎌倉の町並みを楽しみながらお参りができますし、何より集め終わった後の達成感も味わえますよ。
今回はそんな鎌倉五山巡りを、周った順に5回に渡ってご案内します。
まずは、出発地点である北鎌倉駅に最も近い円覚寺から、スタートです。
円覚寺の御朱印&拝観料
御朱印代 300円
通常の御朱印は、入り口の御朱印授与所でいただけます。
この他にも境内の佛日庵で3種類の御朱印がいただけるのに加え、期間限定でもらえる御朱印もあります。
詳細は円覚寺さんへご確認下さい。
- 拝観料:300円
- 佛日庵まで行く場合は、別途100円。
- 御参拝時間 8:00~16:30(12月~2月は16:00まで)
- 御朱印の授与時間 参拝時間と同じ
正式名:瑞鹿山円覚寺
円覚寺は、弘安5年(1282)に鎌倉幕府8代執権・北条時宗が元寇の戦没者追悼のため、中国僧・無学祖元を招いて創建されました。
円覚寺へのアクセス方法
【電車の場合】
JR横須賀線「北鎌倉駅」より徒歩1分
【車の場合】
駐車場あり(有料)
円覚寺の歴史や見どころ
今回の鎌倉五山巡りは、北鎌倉駅からスタートします。
鎌倉方面に向かう電車に乗ると、改札は一番前のみ。線路を渡らずに駅を出れば、既にそこは鎌倉五山第二位のお寺である、円覚寺の境内だったりします。
臨済宗円覚寺派の総本山でもある円覚寺の敷地は広大で、線路を挟んだ反対側にある白鷺池も境内地です。
線路に沿って少しだけ鎌倉方面に進むと、左手に総門が見えてきました。椛がとても印象的な山門で、紅葉の時期を中心に大変混雑する美しいスポットです。
階段を上ると、すぐに受付があります。
こちらで拝観料を納めました。鎌倉のお寺は拝観料がかかるところが多いので、御朱印代・お賽銭と合わせて、小銭をたくさん用意しておくのがおすすめです。
受付から進むと、正面にはゆるやかな坂道と階段があります。おすすめは、右手にある階段。こちらを進むと、山門の目の前に出ます。
山門は江戸時代に再建されたものですが、扁額は創建された鎌倉時代に作られた伏見上皇の手によるもの。
建物は幾度もの火災で焼失したものの、額だけは守りぬかれたという歴史が感じられますね。
また、こちらの「山門」は「三門」とも書きます。
ここをくぐると煩悩を取り払って、解脱(空・無相・無願、の三つの解脱があるので、三門だそうです)の世界である仏殿に導いてくれるのだそうです。
そう思うと、くぐる時の気持ちが、何となく引き締まります。
三門の先には、仏殿が見えます。
仏殿は、御本尊である宝冠釈迦如来が安置されているところです。
早速、「解脱」の心で、お参りをしました。
円覚寺は鎌倉時代、元寇による戦没者を弔うために、時の執権であった北条時宗が建立しました。
父・北条時頼が建立した鎌倉五山の第一位である建長寺と並ぶ、鎌倉最大級の寺院です。広大な敷地内には、約30もの伽藍があります。
創建当時は総門から法堂、方丈までが一直線に並ぶ禅宗様伽藍配置で作られていましたが、幾多の災害により、現在は法堂が失われています。
仏殿でお参りを済ませると、少し境内を散策しました。
仏殿の左手には、修行僧の坐禅道場である選仏場(せんぶつじょう)や、在家の修行者が坐禅をする居士林(こじりん)があります。
選仏場は江戸時代の建物をそのまま移築した茅葺屋根の建物で、とても時代が感じられます。
居士林は椛の間から覗く門の佇まいが美しく、総門と同じく人気の紅葉スポットです。
土曜日には初心者でも参加できる坐禅会が開催されているので、鎌倉らしい体験がしたい時にはおすすめです。
続いて、仏殿奥にある方丈へ。
方丈とは、本来は住職が居住するための建物ですが、現在では法要や講演会などに使われています。
方丈の中に入って裏へ回ると、妙香池を中心とした美しい庭園を見ることができます。
この他、円覚寺にはお釈迦様の歯を祀った国宝の舎利殿や、500円でお抹茶がいただける佛日庵、関東最大の洪鐘など、たくさんの見どころがあります。
しかし、今回の目的は五山巡り。境内をじっくり回ると、半日程かかってしまいます。ので、今回は方丈までで引き返しました。
最後に、拝観料を納めた受付の横で、御朱印をいただきました。無事に1つめの御朱印をGET!したところで、次は浄智寺へ向かいます。
さいごに
禅寺の凛とした空気が感じられる、とても清々しいお寺でした。
特に新緑や紅葉の季節は境内の木々も美しく、天気の良い朝に、ゆっくりと過ごしてみたいな~と思いました。
土曜の坐禅会にも挑戦してみたいですね。
境内がとにかく広いので、歩きやすい靴を履いて散策するのがおすすめです。
>>浄智寺(鎌倉五山巡り②)の御朱印!時間や見どころなどをご紹介!
>>建長寺(鎌倉五山巡り③)の御朱印!時間や見どころなどをご紹介!
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>>浄妙寺(鎌倉五山巡り⑤)の御朱印!時間や見どころなどをご紹介!