奈良公園と言えば、鹿ですよね。
奈良公園に遊びに行ったら鹿とたわむれたい、という方も多いのでは?
そこで、奈良公園の鹿に関する情報をまとめてみました。
奈良公園に鹿がいるのは何時ごろ?どの季節に行っても会えるの?雨だったら?などの疑問にお答えしていきます!
どんな時間帯に沢山いるの?
鹿たちは、夜明けごろからゆっくり起きて、朝の8時半ごろには餌場である奈良公園にやってきます。
草を食べたり鹿せんべいを食べたりしながら、日が暮れる前まで一日を過ごします。
奈良公園を観光で訪れたら、鹿に出会える時間帯、ということですね。
夜はどこにいるの?
公園内で草や鹿せんべいを食べていた鹿たちも、日が暮れる前には「泊り場」と呼ばれる寝床に帰ります。
およそ20匹の鹿が同じ泊り場で夜を過ごします。
鹿も野生動物なので、夜といっても3時間おきぐらいで目覚めては食べて、を繰り返すようです。
すべての「泊り場」がどこにあるのかをきちんと把握している管理者はいないようですが、奈良公園に住む鹿の泊り場は20~30カ所あると言われています。
雨の日は?
雨だからと言って鹿は食べるのをやめません^^
よっぽどの豪雨でなければ奈良公園内に鹿はいます。
ただし、鹿せんべい屋さんは露天商が多いんです。
雨の日は鹿せんべいを簡単に買えない、ということはあるかもしれません。店頭で鹿せんべいを扱っているお店を探しましょう。
また、雨の日に「鹿アタック」されると服に足形がつくかもしれません。鹿せんべいのあげ方をしっかりと頭に入れましょうね。
どんな季節に沢山いるの?
鹿は冬眠しない動物なので、どの季節でも見つけられます。
ちなみによく写真で見る茶色に白い点々のある毛は夏毛。
冬毛は模様がなく、もう少し濃い茶色になります。
季節によって、いくつか注意することがあります。
夏から秋-鹿の角に注意
鹿の角はオスだけに生えるもので、春先に抜け落ちて新しいものが生えてきます。
年齢によって形や大きさは違いますが、夏ごろには硬い立派な角になります。
秋は恋の季節。
立派な角が生えたオス鹿は角を突き合わせてケンカし、より強い鹿がメスを手に入れます。
角の生えた鹿はカッコいいですが、少しでも襲われたらケガのもと。
特に恋の季節には気が立っていますので遠くから見守りましょう。
お母さん鹿にも注意が!
春から夏は出産の季節。
妊娠している鹿は鹿苑(ろくえん)*に集められ、出産前後はのんびり過ごせるよう鹿苑の中で過ごします。
そして夏になると公園内でも親子の鹿を見られるようになります。
その時期はお母さん鹿は子どもを守ろうと必死なのです。
子鹿にむやみに近づくと「鹿アタック」されますので、ご注意を。
奈良公園にいる鹿の種類
奈良公園にいる鹿は、偶蹄目シカ科シカ属ニホンジカの亜種で「ホンシュウジカ」という種類です。
その名のとおり本州に広く生息しています。
奈良公園だけでなく奈良市に生息する鹿はこの一種類だけです。
野生の動物が市街地で人間と共生している場所は他に例がありません。
奈良公園の一帯に住む鹿は「奈良のシカ」として1957年に国の天然記念物に指定されています。
ちなみに奈良公園では、通常の木々よりも低い位置に植林されています。
鹿が木の葉などを食べやすい高さになっているのです。
奈良公園の鹿の数は?
毎年、若干の増減はありますが、奈良公園だけでおよそ1200頭、それとは別にケガをしたりして保護されている鹿が300頭います。
赤ちゃん鹿は毎年約200頭生まれます。
残念ながら、毎年交通事故で100頭ほどの鹿が命を落としています。
男女比ですが、3:7と圧倒的にメスが多いです。
オスはハーレム!と思いきや、メスの方が長生きなのでおばあちゃん鹿がいっぱいなのだそう(^^;
なぜ奈良公園に鹿がいるの?
奈良公園に鹿がいるのは、春日大社の神様の使いだから。
春日大社の神様・武甕槌命(たけみかづちのみこと)は今の茨城県から鹿の背中に乗ってやってきました。
この鹿の子孫が奈良公園にいる鹿たちなのです。
神の使いである鹿を尊ぶ習慣はかなり古い時代からあるようで、平安時代には神鹿と考えて人々には狩りをしたり傷つけたりしないようにとの考えが浸透していたようです。
さいごに
奈良公園の鹿は、どの季節に行っても見ることができます。
人間のすぐ近くを鹿がゆったりとお散歩していたり、草を食べていたり、のんびりとした雰囲気は奈良公園ならでは。ぜひ鹿との時間を楽しんでくださいね。