率川神社の御朱印には「ささゆり」が!歴史ある三枝祭が人気

奈良

率川神社は奈良市内最古の神社です。

奈良県桜井市にある大神神社(おおみわじんじゃ)の摂社であり、また『ゆりまつり』で有名な神社で、子守明神ともよばれています。

三輪、ゆりまつり、子守明神、すべて率川神社の御祭神と深い関係があります。

(本殿の前にある拝殿)

興福寺の近くにありながら、それほど知られていない率川神社に行って御朱印を頂いてきました。

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率川神社の御朱印

初穂料は300円です。

ご朱印は鳥居をくぐって拝殿を通り過ぎ、右手奥にある社務所でいただくことができます。
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御朱印には、ささゆりの印が押され、子守明神と書かれていますね。

この子守明神について気になったので調べてみました。

なぜ子守明神と呼ばれている?

本殿は南向きに3つのお社が並んで建っています。

中央のお社には娘の媛蹈鞴五十鈴姫(ひめたたらいすずひめのみこと)を、左側のお社にはお父さんの狹井大神(さいのおおかみ)を、右側のお社にはお母さんの玉櫛姫命(たまくしひめのみこと)をまつっています。

ご両親がお嬢さんをお守りしている形になっているんですね。

ここから子守明神とよばれるようになり、家庭円満・安産・育児の神様として信仰を集めるようになったそうです。
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子守明神と呼ばれている率川神社には、地元の方に人気の「ゆりまつり」と言うお祭りがあります。

そのゆりまつりとは、どのようなお祭りなのでしょうか?

ゆりまつりとは?

6月17日に行われる『ゆりまつり』、正式名称は三枝祭(さいくさのまつり)です。

『さいくさ』は古代の言葉でささゆりを指すそうです。

この三枝祭は疫病をしずめることを祈るお祭りです。

起源は古く、701年に作られた「大宝令」という法律の中で国家レベルのお祭りと規定されています。

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三枝祭の由来は?

御祭神の媛蹈鞴五十鈴姫命は三輪山のふもと、挟井川のほとりにお住まいでした。

その付近にはささゆりの花が美しく咲き誇っていたと伝わっています。

そのため、御祭神にお供えするお酒の入ったたるをささゆりのお花で飾ってお祭りするようになったのだそうです。

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お祭りに使われるささゆりは、前日の6/16に三輪山にあるご本社・大神神社から届けられます。

三枝祭の予定

  • 6/16 午前中 ささゆり奉献行列-大神神社からささゆりが届けられます。
  • 6/17 午前中 ささゆりで飾られた酒たるをお供えし、古代の楽器でかなでられる音楽に合わせてささゆりと同じピンク色の装束に身を包んだ巫女4人がささゆりを手に持って神楽を舞います。
  • 午後 七媛女(ななおとめ)・稚児の行列-古代の衣装を身にまとった女性や子どもが町中をめぐります。

率川神社の見どころ

はじめにお伝えしたように、率川神社は朱塗りの社殿が3つ並んでいます。

その本殿は平成19年に保存修理が行われ、その色合いがさらに鮮やかになっています。
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また、神社の手水舎は、よく見ると水の出口がゆりの形になっています。

社務所では率川ゆり守や安産守、子供守を受けることができます。

ささゆりのデザインがかわいいお守りです。

ご本社である大神神社の交通安全守や神符もあります。

珍しいものだと、ささゆりデザインの一筆箋・ネクタイピン・ネクタイピンとカフスボタンのセットも。

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率川神社について

率川神社(いさがわじんじゃ)は、奈良県桜井市にある大神神社の境外摂社(けいがいせっしゃ)です。

飛鳥時代の593年、大三輪君白堤(おおみわのきみしらつつみ)という人が推古天皇の命令で建てた神社です。

その時の御祭神は媛蹈鞴五十鈴姫命だけで、奈良時代になってから元正天皇の命令で狹井大神と玉櫛姫命をおまつりすることになりました。

どちらも女性の天皇というのが興味深いですね。

本殿は一間社春日造(いっけんしゃかすがづくり)、檜皮葺の社殿で、三殿が並んで建っています。

江戸時代初め頃の形式を伝える建物として県の指定有形文化財になっています。

境内の東側、本殿に向かって右手奥に摂社・末社の率川阿波神社・春日社・住吉社があります。

率川阿波神社の御祭神・事代主神(ことしろぬしのかみ)は恵比寿様のことで商売繁盛の神様。

奈良市最古のえびすさんです。

御参拝時間

境内拝観自由
御朱印の授与 9時から17時まで

アクセス方法

【電車】

JR奈良駅から徒歩20分
近鉄奈良駅から徒歩10分

駐車場について

参拝者専用駐車場(無料)が境内の奥にあります。

やすらぎの道(表の通り)から鳥居をくぐり、拝殿の前を徐行して駐車場に入れます。

利用する場合は、他の参拝者の方に十分注意してくださいね。

また、三枝祭の時には利用できませんのでご注意を。
 

さいごに

率川神社の住所は奈良市本子守町。

地名になるほど子守明神の名は知られていたんですね。

親子が並ぶ3つのお社は、仲睦まじい家族の幸せを感じさせてくれます。

お守りや絵馬にも描かれる淡いピンク色のささゆりがご縁を運んでくれそうですよ。

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