龍田大社の御朱印!風鎮大祭やアクセス方法などのまとめ!

奈良

龍田大社は、大阪との県境にも近い奈良県三郷町にある神社。

風の神様として古くから信仰を集めてきました。

心地よい風の吹く龍田大社で風神のご朱印をいただいてきました。

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龍田大社のご朱印

初穂料は300円。

ご朱印は拝殿より手前・右側にある社務所で書いていただきます。

「龍」という漢字に注目!

本来なら最終3画は漢字の「三」と書きますが、「テ」と書かれています。

「りゅう」ではなく「たつ」と読ませるための表記なのだそう。

オリジナル御朱印帳

こちらの神社では御祈禱をお願いすると、神符ではなく特別なご朱印帳がいただけます。

表紙には迫力ある龍のデザイン。

良質な紙を使い、通常の倍のページ数になっています。

ページ数を多くしてあるのは長く使っていただきたい、という宮司さんの願いがこめられているから。ご朱印も従来のものとは違う特別なものになっているそうです。

興味のある方は、毎月1日におこなわれるご神縁祈願祭を予約してくださいね。事前の予約が必要です。


(さまざまな御祈祷を行う祈祷参集殿。)

【参拝時間】 境内拝観自由
【授与所の受付時間】9時から17時まで(ご祈祷の受付は16時まで)

お守り

社務所では、お守りや神札を授与してもらえます。

フクロウがポケットから顔を出しているかわいい福守やえと守、祓い守など種類も豊富です。

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アクセス方法

  • 【電車】JR大和路線「三郷」駅より徒歩5分。
  • 【車】境内の前に無料駐車場あり。

龍田大社の境内について

拝殿の奥に朱塗りの柵で囲われた神域があり、一番奥の正面にご祭神の2神(風の神様)をまつる本殿が並んでいます。

神域には、左側に2つの摂社・右側に3つの末社が向かい合わせになっています。


(参道から見る拝殿。残念ながら手前の階段が工事中でした。)


(拝殿の向こうは朱塗りの作で囲われています。左手奥に見えるのは摂社2社。)

本殿のある神域の左側には、さらに末社が3つあります。

①白龍神社

江戸末期から明治末期まで、御神域に白いヘビとして現れ信仰されていましたが、一夜にして姿が見えなくなりました。

その後、明治41年春、現在の北葛城郡広陵町のにごり池に白龍として出現し、この地にお迎えしてお祀りしたそう。

縁結びや災難よけの神様です。お水を好む神様なので、御石にお水をかけておまいりしましょう。

②龍田恵美須神社

鎌倉時代に西宮戎神社からお願いして来てもらったえびす様をまつっていましたが、江戸時代に荒廃してしまいました。

現在の神社は西宮戎神社にもう一度お願いして昭和62年に復興したもの。

地元の方には「たつたえびすさん」と呼ばれ親しまれています。

1月5日から8日まで、開運招福・商売繁盛を願う「初えびす祭」があります。

③三室(みむろ)稲荷神社

いつ建てられたかわかっていない神社です。

「みむろのおいなりさん」として商売をしている方に親しまれています。

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龍田大社のお祭り

年間を通じていろいろなお祭りがありますが、最も重要なお祭りとされる風鎮大祭と秋祭・渡御祭をご紹介します。

風鎮大祭(ふうちんたいさい)

風をしずめ、作物の豊かなみのりを祈るお祭り。

風の神様に、台風・洪水・凶作・疫病を防ぐようお祈りします。

開催日は毎年7月の第一日曜日。午前中に神事があり、午後から龍田神楽・居合剣・風神太鼓・河内音頭などの奉納が続きます。

一番の見どころは21時から始まる「花火奉納」。

上半身裸の宮司さんたちが両手に持った手筒花火に点火すると、5mほどの火柱があがり境内を照らすほどの明るさに。

最後には「ボン!」と破裂音が。観客席からわずか20mほどの距離なので、火柱もその高さも音もすべてが大迫力! この花火は一般の方から奉納されます。

事前に希望すれば、一般の方も花火を持つことができます。

秋祭・渡御祭

作物の豊かな実りを感謝するお祭り。開催日は10月の第3土曜・日曜日。

各地区から7台の太鼓台が宮入りする様子が見どころのひとつです。太鼓台の宮入りは両日とも午後に行われます。

1400年前、聖徳太子が法隆寺を建てる際に工事の安全をお願いするため龍田大社にお参りされました。

法隆寺が完成した後は守り神として龍田神社を斑鳩に建て分霊をおまつりしました。これが渡御祭のはじまりです。

白装束に身を包んだ方々がかつぐおみこしで2神の風神様がお渡りになる優美で華やかな行列が見られます。


(神楽などの奉納が行われる拝殿。)

龍田大社について

【正式名】龍田大社(たつたたいしゃ)

【創建】

神社によると、今から2100年ほど前・崇神天皇の時代に、天皇の夢に「龍田というところに風神をまつれ」という神のお告げがありました。

当時、国内では凶作が続き、疫病が流行していましたが、お告げのとおりにすると疫病はなくなり、豊作になりました。

日本書紀によると、675年に天武天皇が使者を遣わして風神を龍田にまつり、大忌神(おおいみのかみ)を廣瀬にまつりました。

ご祭神

  • 天御柱大神(あめのみはしらのおおかみ)〈別名:志那都比古神(しなつひこのかみ)〉
  • 国御柱大神(くにのみはしらのおおかみ)〈別名:志那都比売神(しなつひめのかみ)〉

*大気・生気・風など「気」つかさどるご夫婦の神様。この2神が「風の神様」です。

摂社

  • 龍田比古命(たつたひこのみこと)
  • 龍田比売命(たつたひめのみこと)

*龍田地区を守護すると伝えられているご夫婦の神様。

末社

  • 上座:天照大御神(あまてらすおおみかみ)・住吉大神(すみよしおおかみ)の相殿
  • 中座:枚岡大神(ひらおかおおかみ)・春日大神(かすがおおかみ)の相殿
  • 下座:高望王(たかもちおう)のお妃(平家の祖先)

*三社ともにいつ・なぜ建てられたかわかっていません。

おわりに

風の神様がいらっしゃる龍田大社。

大社の方々が拝殿を熱心に磨き上げている姿が印象的でした。

美しいお社に清々しい風が吹いて、心洗われる爽快感。境内や周辺の三室山・龍田川など百人一首にも詠まれた紅葉を楽しみながらお参りされてはいかがでしょうか。

わっきー

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