京都の千本釈迦堂(大報恩寺)で御朱印!国宝や重要文化財に出合える!

京都

北野天満宮から約15分ほど歩くと、千本釈迦堂があります。

この千本釈迦堂は、京都市内では最古の木造建造物として国宝に指定されています。

ふと、「様々な歴史の場面でも、難を逃れて今ここに建物がある」と思うと、感慨深いきもちになってきました。

今回は千本釈迦堂へ御朱印を頂いてきました。

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千本釈迦堂の御朱印

初穂料 300円

御朱印の授与所

大報恩寺は、4つの霊場札所となっていて、御朱印は本堂の左側にある授与所で頂けます。

  • 新西国三十三観音 第十六番札所 
  • 近畿十楽観音霊場 第二番札所
  • 京都十三佛霊場 第八番札所
  • 数珠巡礼会
    御参拝時間 9:00~17:00
    拝観料
    大人600円
    大学生500円
    高校生500円
    中学生400円
    小学生以下400円
    アクセス方法
    【住所】京都市上京区七本松通今出川上ル
    【電車&バスの場合】
    JR京都駅から 市バス「50」(立命館大学前行)
    阪急烏丸駅/大宮駅から 市バス「203」(御室仁和寺行)
    地下鉄今出川駅から 市バス「203」(銀閣寺行)
    京阪出町柳駅から 市バス「203」(銀閣寺行) ※それぞれ「上七軒」下車

風情のある千本釈迦堂

千本釈迦堂 大報恩寺(せんぼんしゃかどう だいほうおんじ)

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鎌倉時代初期の1221年、義空上人が開創したと伝わる「大報恩寺」。

真言宗智山派の寺院で、山号は「瑞応山(ずいおうざん)」。一般には「千本釈迦堂(せんぼんしゃかどう)」と呼ばれ、古くから親しまれています。
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創設者の義空上人は、平安時代に活躍した奥州藤原氏の第3代当主、藤原秀衡の孫にあたる人物です。

19才で比叡山の僧、澄憲(ちょうけん)に師事し、その十数年後、この地に本堂などを建立しました。

創建直後には、正式な寺院として認めてもらうため、四条天皇へ寺格の申請し、天台宗、真言宗、倶舎(くしゃ)宗の3つの宗派の許可を得ることができました。

そのため、大報恩寺には、3宗派の多くの参拝者が訪れるようになり、門前には商店も増え、大変にぎわいのある寺院となりました。

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寺の本堂は、1227年に建立された創建時のものです。

1391年の明徳の乱や1467年から11年間も続き京の町を焼け野原にした「応仁の乱」など幾度となる戦火を免れ、現在では、京都市内最古の木造建造物として国宝に指定されています。

本堂

1227年に建立され、京都市内最古の木造建造物として国宝に指定されている「本堂」。

室町時代には、足利将軍家からの帰依があり、当時本堂で行われた遺教経(ゆいきょうぎょう)には、将軍家や公家から聴聞に訪れたそうです。

ご本尊 本尊釈迦如来像(重要文化財)

運慶と並び称される鎌倉時代の2大仏像彫刻家、快慶の弟子である行快作。

高さ約90㎝の木造彫刻で、鮮やかな色付けが施され、漆箔で仕上げてあります。秘仏のため普段は公開されていませんが、8月8日~16日の「六道参り」の期間などに御開帳されます。

十大弟子像(重要文化財)

鎌倉時代の2大仏像彫刻家のひとり快慶の作。

「十大弟子」とは、お釈迦さまの弟子の中で特に優れた10人、舎利弗/富楼那/目連/摩訶迦旃延/摩訶迦葉/優波離/阿那律/羅喉羅/須菩提/阿難のこと。

それぞれ約90cmの木造彫刻で、10体がズラリと並ぶそのお姿は必見です。

六観音像(重要文化財)

運慶の弟子、定慶の作。六道信仰に基づいて作られた、聖/千手/馬頭/十一面/准胝/如意輪の六体の観音様で、六体が一同に安置されているのは全国でも大報恩寺だけです。

おかめ塚


境内の阿亀多福(おかめたふく)像です。
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本堂の東側に「おかめ塚」があります。

「おかめ(阿亀)」とは、鎌倉時代、本堂を建築する際の棟梁だった「長井飛騨守高次(ながいひだのかみたかつぐ)」の妻のことで、二人にはこんな伝説が残っています。

高次が本堂の重要な柱となる木材を短く切り過ぎてしまって悩んでいたため、阿亀が「枡組(技法)で長さを補ってがどうか」と提案し、夫の窮地を救いました。

しかし、阿亀は、「素人の自分の提案で棟梁ともあろう夫が大工事を成し遂げたと知られれば、夫の名誉を汚すのでは…。」と本堂の上棟式の前日に夫の名声を守るために自害してしまいました。

残された夫の高次は、亡き妻阿亀の冥福と本堂の安全を祈って、阿亀に因んだ福の面を扇御幣(おうぎごへい)に付けて飾り、仏塔(おかめ塚)を建てたといわれています。

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この愛情深い阿亀の伝説から「大報恩寺」は全国のおかめ伝説の発祥の寺としても知られています。

※千本釈迦堂大報恩寺より抜粋しました。[br num=”1″]

まとめ


(境内にあるぼけ封じ観音菩薩像です。)
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奥州藤原氏の第3代当主 藤原秀衡の孫にあたる「義空上人」が開創した千本釈迦堂。

2月には節分会があり、春には阿亀桜(おかめざくら)が綺麗、12月には大根焚きなどを行っており四季を通じて地元の方に親しまれています。

何と言っても、1227年に建立された本堂は、京都市内最古の木造建造物として国宝に指定されて、定慶の作「六観音像」六体が一同に安置されているのは全国で唯一になります。

また、全国のおかめ伝説の発祥の寺としても有名です。

今回は、時間が無くて本堂など拝観できませんでしたが、次回はゆっくりと見てみたいと思います。

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