鹿せんべいは、奈良公園内で売られている鹿用のおやつですよね。
奈良みやげのお菓子ではないですよ。
実は私、小さいころに本当に食べたことがあります。
その時の味の感想と人は食べられるのかなど、鹿せんべいのことを調べてみました。
はじめに鹿せんべいの味の感想をどうぞ!
鹿せんべいの味は?人間でも食べられる?
鹿たちがそれは美味しそうに鹿せんべいを食べていました。
3歳の私には『有馬温泉名物炭酸せんべい』にしか見えませんでした(笑)
大人たちが何度もこれは美味しくないよと笑って説明してくれたのに、やはり炭酸せんべいだと思って口にしてしまったのです。
炭酸せんべいのほんのりした甘さ、パリパリした食感を想像していた私に、衝撃が走りましたΣ(゚ロ゚;)
「これは、これは、食べたらあかん味~!!」
3歳の私の感想ですよ。
甘みはないですが、材料は自然なものだけ。(あとで、材料を説明します。)
米ぬかには体にいい成分がたっぷり入っていますからね。もしかしたら、今なら美味しいと思えるかも?
でももう一度口に入れてみる勇気は…ないです((+_+))
味うんぬんもさることながら、鹿せんべいには賞味期限がないですし、日持ちするようにと添加物を入れてもいないので、人は食べない方がいいですね(^^;
鹿せんべいは何でできているの?
鹿せんべいの材料は、米ぬかと小麦粉。
これを水で溶いて生地を作ります。
それ以外には何も使っていません。鹿の体に優しい材料なんです。
鹿せんべいの作り方
米ぬかと小麦粉に水を入れ、攪拌器をつかってよく混ぜます。
こうしてできた生地を上下の鉄板に挟んで焼きます。
鉄板は鹿せんべいを作る専用のもので、丸い形に焼きあがります。人間が食べるせんべいと同じ焼き方ですね。
鹿せんべいは「奈良の鹿愛護会」が認定した5つの工場で作られています。
割れたものは除いて、形の美しいものだけを商品にしています。ちなみに割れたものは、鹿せんべい販売員のおばちゃんたちが鹿にあげるのだそう。
鹿せんべい10枚を束にして、細いひものような紙で留めてできあがり。
実はこの紙は証紙になっています。鹿せんべいの売り上げは、主に「奈良の鹿愛護会」が鹿を保護する活動に使われます。ちなみに、この紙は鹿に食べられても害がないように100%パルプ・大豆インクを使用しています。
なぜ鹿せんべいを作っているの?
食欲旺盛で人のすぐ近くにいる奈良の鹿は、人が食べるものを欲しがったり、人が持っていたり落としていった紙やビニールなどのゴミも食べてしまったりします。奈良公園にゴミ箱がほとんどないのは、鹿がゴミを食べることがないようにとの配慮からです。
また、人も近くに来てくれるかわいい鹿を見ると、良かれと思って自分の食べるものを与えます。でも人の食べるものは濃い味や添加物のせいで鹿の健康を害してしまいます。
鹿にとっては安全でおやつとして楽しめる。人間にとっては鹿を害することなく、かわいい鹿との時間を楽しめる。両者にとっていいとこどりの素敵アイテム。それが鹿せんべいです。
鹿せんべいは鹿にとっておやつなの?
奈良の鹿の主食は、シバやドングリ、木の葉などです。
大人の鹿は一日に5㎏ほど食べるのだとか。
いつ見ても食べているわけですね。
そんなにたくさん食べる鹿にとって、小さな鹿せんべいはせいぜいおやつ程度、というわけです。
最後に、鹿せんべいにかかわるイベントをひとつご紹介しておきます。
鹿せんべい飛ばし大会
毎年、若草山で行われる「鹿せんべい飛ばし大会」。
その名の通り、鹿せんべいをどれだけ遠くまで飛ばせるか競う大会です。
大会では、フリスビーのような直径20㎝の大会専用鹿せんべいを使います。どれだけ飛んだかその距離を測ったあとは、そのままにしておくルール。もちろん鹿のおやつになるからです。あなたも参加してみませんか。
*開催日時など詳細はHPで。
さいごに
鹿せんべいについてのいろいろ、いかがでしたか。
奈良公園に遊びに来られた際は、鹿のお腹にも鹿の生活にもウレシイ鹿せんべいをぜひご購入ください!
わっきー