建築に詳しい友人から、建築家の隈研吾氏が設計した神社があるという話を聞きました。
隈氏といえば、2020年のオリンピックに向けた新国立競技場の建築をはじめ、国内の有名な建築物を次々と手掛けている最先端の建築家、というイメージ。
古来より神を祀っている神社を設計するというのが、全く想像できません。
それなら行ってみようと、雨の中、日本で最もオシャレな神社と言われている赤城神社を参拝してみることにしました。
赤城神社の御朱印
初穂料 300円
鎌倉時代に大胡彦太郎重治によって早稲田に創建。江戸時代になり江戸城を築城した太田道灌によって、現在の場所に遷され、牛込の鎮守となりました。
- 御参拝時間 24時間
- 御朱印の授与時間 9:00~17:00
赤城神社のアクセス方法
【電車の場合】
東京メトロ東西線 神楽坂駅 出口1より徒歩1分
都営地下鉄大江戸線 牛込神楽坂駅 A3出口より徒歩8分
【車の場合】
駐車場あり。利用希望時は、要問合せ。
近隣に複数のコインパーキングあり。
スタイリッシュな赤城神社へ
雨の日の参拝だった為、当日は車で訪れました。神楽坂エリアは道があまり広くないので、大きな車で訪れると、なかなか大変です。
神楽坂駅の近くに差し掛かると、立派な赤い鳥居が見えてきました。
その後ろに、驚くほどモダンなマンションがあります。
神社の境内に隣接しているマンションとは、暮らしている人は毎日ご利益がいただけそう。
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社務所の方に伺った場所に車を停めて、早速お参りに伺います。
それにしても、さすがは隈研吾氏。そこは、何ともスタイリッシュな神社でした。
何もないスッキリとした境内に、ガラス張りの美しい社殿が建っています。
この赤城神社の主祭神は、岩筒雄命(イワツツノオノミコト)。
イザナギがイザナミの命を奪ったカグツチを剣で切った時に、その血が岩について生まれた神で、香取神宮の祭神である経津主神(フツヌシノカミ)の親神です。
主に厄難消除や学問芸術、火伏のご利益があり、芸能関係の方がヒット祈願によくいらっしゃるそうです。
また、こちらには合殿として祀られている、赤城姫命(アカギヒメノミコト)という神様がいらっしゃいます。
一説には神社を建立した大胡氏のご息女と言われていますが、良縁や子宝、安産や夫婦円満など、女性の様々な願いを叶えくれる女神様だと言われています。
もちろん女性として、しっかりと参拝をしてきました♪
この神社がこんなにスタイリッシュになったのには、都会ならではの理由がありました。
社殿が老朽化したため、その建て替えの話が出たものの、神社のみで建築のコストを賄うのは困難となりました。
そこで、三井不動産レジデンシャルが氏子であった隈研吾氏と協力し、赤城神社エリアの再開発をスタート。
隣地に建てた賃貸マンションの家賃収入を再建や神社運営にあてることとなって、今のような美しい神社が出来上がったそうです。
お守りが鬼太郎!
御朱印をいただきに社務所に行くと、またまたインパクトのあるものを発見!何と、ゲゲゲの鬼太郎のちゃんちゃんこ御守と、目玉のおやじ御守です。
ゲゲゲの鬼太郎がアニメ化された時に、水木しげる先生がヒット祈願に見えたという縁から作られた、オリジナルの御守りだそうです。
ちゃんちゃんこ御守は禍から身を守ってくれる守護守り、目玉のおやじ御守は先が見通せるように開運守りとなっています。
また、こちらでは和柄のとってもキュートな御朱印帳が3種類も頒布されていました。
古典、市松梅、雪うさぎの3種類で、どれも1冊1000円でお譲りいただけます。
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赤城カフェへ
境内にはもう1つ、絶対に立ち寄りたいスポットがあります。それは、赤城カフェ。
珍しいことに、神社の外ではなく、境内にカフェがあるのです。
オシャレな店内では、パスタやリゾットなどの本格的なイタリアンもいただけます。
今回はティータイムの訪問だったため、わらび餅を注文。ほうじ茶もついて600円と、近隣と比べてなかなかリーズナブルです。
しっかりとした食感のわらび餅に、きなこと黒蜜がしっかりとからんで、おいしくいただけました。
近代的なすばらしさもありますが、古き良き部分はきちんと残してある、とてもステキな神社です。
近隣の住人が、お参りをしてから境内を通って帰宅している姿も見かけ、今でも牛込の鎮守として愛されている神社なのだな、と感じました。
さいごに
雨の日の訪問だったため、正面鳥居の写真や出世稲荷のお参りなど、いくつか見逃しているスポットがあり、少し後悔の残る参拝となりました。
神楽坂駅前には、la kaguという、同じく隈研吾氏が設計したオシャレな商業施設ができています。
今度は天気のよい日に地下鉄で、神楽坂散策を兼ねてお参りに訪れてみたいと思いました。
ORION
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